51年前

  • 忙しい状態は続く。
  • 「百舌姫事件/太田忠司(トクマ・ノベルズ)」を読了。かなり長い間待たされた「狩野俊介シリーズ」の最新作。本作から表紙のイラストを書く人が変わったため、俊介君のイメージが少しシャープになったが、実際には何も変わっていない(あたり前)。そして、これも前作までと変わることなく、子供にも安心して読ませることができるミステリである。こうして俊介君の新作を読むことができたが、もう一方のこちらも間隔があいてしまっている「霞田志郎シリーズ」も早く続きが読みたいものだ。
  • 俊介君に続いて、傑作の誉れ高い「夏への扉ロバート・A・ハインライン(ハヤカワ文庫SF)」を読了。これは今年の夏に恵文社一乗寺店を訪れた際に記念に購入した1冊。夏に買った「夏への扉」なので、夏の間に読むつもりだったのだが、例によって熟成させた結果、秋に読むことになってしまった。もちろん、夏に読まなければおもしろくないというような物語ではない。うわさ通りにおもしろかった。傑作といわれるだけのことはある。しかし、何といってもすごいのは、これが1957年に出版されたということではないだろうか。51年前である。和暦でいえば昭和32年である。自分が生まれるよりも前にこんな小説が書かれていたなんて、恐れ入るばかりである。


百舌姫事件 (トクマ・ノベルズ)

百舌姫事件 (トクマ・ノベルズ)

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))