「本棚2」を求めて本棚を探す

  • 本好きという人種はとかく他人の本棚が気になるようで、今年1月には「本棚/ヒヨコ舎編(アスペクト)」が出版された。かくいう私も他人の本棚が気になるタイプなので、これを興味深く拝見した。そして、どうやらこれは好評だったようで、今月には早くも続編ともいうべき「本棚2」が刊行されることとなったようである。
  • 他人の本棚が気になる私は、「本棚2」の発売を心待ちにしていた。事前に8月25日発売という情報をつかんでいたので、翌26日に早速書店を訪ねた(25日は所用で訪問できなかった)。そして今回は、この本の分類がよくわからないということもあるのだが、やみくもに見当をつけて棚を探すようなことをせず、まずは店頭の端末機で在庫状況を確認した。その結果は「在庫なし」。もう売れてしまったのだろうか?と思いながらこの日は書店を後にした。
  • 翌27日。再度書店を訪問し在庫状況を確認すると、「在庫あり」。よし!次は置いているコーナーを確認だ!すると、「文芸(古典)」という表示。古典??疑問を感じながらも指示された棚に直行する。しかし、そこにはない。今度こそ売れてしまったのだろうか?以前もこの書店で本を探していた際、端末機で指示された場所で発見することができなかったことを思い出し、指示された以外の棚も探してみる。普通の文芸書コーナーにはない。文芸書の新刊を集めたコーナーにもない。エッセイコーナーにもない。表紙には本棚がばんっと載っていたことを思い出し、念のためインテリアコーナーも確認してみるが、ない。あきらめて帰ろうとして、たまたま通りかかったチェックしなかったコーナーを見てみると、なんと1冊だけあるではないか。ちなみに、そのコーナーはノンフィクションの新刊であった。ちょっと盲点だった。確かにノンフィクションだけど、「文芸(古典)」に分類するくらいならば、せめて文芸書の新刊コーナーに置いてほしいと切に思う。
  • なお、今回「本棚2」を求めて本棚を探し回った書店は「三省堂書店京都駅店」だ。クラブ三省堂のメンバーなので、本は大概ここで購入している。