読み心地最高

  • 400ページ以上の文庫本3冊目「名もなき旅/東直己(ハルキ文庫)」を読了。ススキノ探偵「俺」シリーズや畝原シリーズとは異なり、大きな盛り上がりがないまま淡々とストーリーは進む。本当は人間の欲望といったどろどろしたものが背景にあるはずなのに、そういったことをまったく感じさせない。ものすごく読み心地が良い。いろいろなエピソードが語られるが、ひとつひとつが心にしみる。東さんって、こんな小説も書くんだ、という印象である。今後もこのような小説を書いていただきたいと切に望む。
  • 400ページ以上の文庫本のみ読むことにしているので、未読本の消化ペースはいつもの月より遅い。だいたい3日で1冊というペースである。もちろん既読本の数を増やすことが目的ではない。が、着々と購入もしているので、未読本が増加傾向にあることは気分的にはよろしくないのである。


名もなき旅 (ハルキ文庫)

名もなき旅 (ハルキ文庫)