「物語をつくるのなら、もっと本気でやらなくちゃ」

  • 400ページ以上の文庫本2冊目「向日葵の咲かない夏/道尾秀介新潮文庫)」を読了。内容は賛否両論あるようだけれども楽しむことができた。確かに読後感はあまり良くない。しかし、伏線の張り方・その回収の仕方はお見事。作中の「物語をつくるのなら、もっと本気でやらなくちゃ」という言葉が印象に残る作品であった。今回は「片眼のサル」を教訓に、かなりいろいろなことを疑いながら読んでいたので、真相がわかったときには、「そうくるのか」という印象が多かったのが、個人的には残念といえば残念かもしれない。もっと何も考えずに読むほうがびっくりできるかもしれない。
  • 昨日も書いたように、6冊の文庫本を購入したのだが、複数の出版社の文庫を混ぜて購入するといつも思うことがある。それは、なぜ出版社によって大きさがばらばらなのか、ということである。印象としては、幻冬舎文庫は細長い、講談社文庫縦が短いので他に比べて正方形に近い、といったところで、これら以外の出版社の特徴は把握していない。以前から実際に計測してみたいと思っているので、いずれは実行に移したい。でも、定規片手に本の大きさを計測するなんて、他の人から見たら酔狂なことだろうな、きっと。


向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)