田舎の刑事の趣味とお仕事/滝田務雄

  • 今回の「先週の一冊」は、「田舎の刑事の趣味とお仕事/滝田務雄(創元推理文庫)」としたい。
  • 「泣き声は聞こえない/シーリア・フレムリン(創元推理文庫)」もおもしろかった。さすがは桜庭一樹氏推薦だけのことはある。「たけまる文庫 謎の巻/我孫子武丸集英社文庫)」では、久しぶりに速水三兄弟に会えてうれしかった。「9の扉/アンソロジー(マガジンハウス)」の豪華さも捨てがたい。でも、今回は「田舎の刑事の趣味とお仕事」である。
  • 昨日の日記にも書いたが、この連作短編集のおもしろさは、謎解き以上に主人公の妻をはじめとする登場人物にあると思う。主人公の妻以外の人々もおもしろい。だが、とにかくこの奥さんはすごいのである。どんどんエスカレートする言動がおもしろくてしようがない。シリーズ第二弾も近々刊行されるようだ。このままでは文庫化が待ちきれずに、単行本を買ってしまうかもしれない。


田舎の刑事の趣味とお仕事 (創元推理文庫)

田舎の刑事の趣味とお仕事 (創元推理文庫)