再燃

  • ちょうど昨年の今頃、横溝正史作品にちょっとはまっていた。それまでの私にとっての横溝作品は、映画やテレビのイメージが先行してしまい、さらには私がオカルト的な怖い話が苦手であるということがあいまって、読まず嫌い気味だった。が、実際に読んでみると、特に怖い(オカルト的な)という印象はなく、まっとうな本格推理小説であった。それではまってしまったのである。
  • でも移り気な私のこと、何冊か角川文庫の横溝作品を購入したものの、そのうちの最後の1冊である「八つ墓村」は結局一年間放置してしまった。実は、怖そうだというイメージが捨て切れなかったということもある。
  • ところで、先月は長く放置している未読本の消化に取り組んでいた。もちろん、「八つ墓村」もその対象だ。ならば、怖そうだけれども読まなければならない。で、読んでみたわけだが、やっぱりおもしろい。ちっともオカルト的な怖さはない。そりゃ、登場する人間の心理が怖いということはあるけれども、それはオカルトではないから大丈夫だ。
  • そんなこんなで、横溝熱が再燃した。やっぱり読んでおかなければならない。そこで次に読むものを物色するために、いつもの三省堂書店京都駅店を訪ねたのだが、ここで問題が起こった。あくまで私らしい問題が。
  • じらすわけではないが、以下は明日!