メディア・スターは最後に笑う/水原秀策

  • 新企画である。前週に読んだ本の中から1冊を選び、「先週の一冊」として書いてみることにした。いつまで続くかわからないけれど。これまでこの日記にはカテゴリーを設けなかったけれども、新企画なのでカテゴリーも作ることにした。過去の記事もできればそのうちに整理したい。
  • さて、今回選んだのは「メディア・スターは最後に笑う/水原秀策宝島社文庫)」だ。上下巻なので正しくは「先週の二冊」になるが。音楽を題材に扱ったミステリなので、「音楽ミステリ」といえるのかもしれない。同じく音楽を題材としたミステリには「大いなる聴衆/永井するみ創元推理文庫)」がある。これもとてもおもしろかったが、「メディア・スターは最後に笑う」も負けていない。特にピアニストである主人公が魅力的である。実際にこんなやつが身近にいたら、絶対むかつくと思うが、そこは小説の中のことなので格好良くて許せてしまう。
  • 水原氏の作品は、これ以外では「サウスポー・キラー」しか読んでいないが、すでに文庫になっている「黒と白の殺意」にも興味が出てきた。追いかける作家が、またひとり増えてしまったということか。


メディア・スターは最後に笑う(上) (宝島社文庫)

メディア・スターは最後に笑う(上) (宝島社文庫)