メディア・スターは最後に笑う/水原秀策
- 新企画である。前週に読んだ本の中から1冊を選び、「先週の一冊」として書いてみることにした。いつまで続くかわからないけれど。これまでこの日記にはカテゴリーを設けなかったけれども、新企画なのでカテゴリーも作ることにした。過去の記事もできればそのうちに整理したい。
- さて、今回選んだのは「メディア・スターは最後に笑う/水原秀策(宝島社文庫)」だ。上下巻なので正しくは「先週の二冊」になるが。音楽を題材に扱ったミステリなので、「音楽ミステリ」といえるのかもしれない。同じく音楽を題材としたミステリには「大いなる聴衆/永井するみ(創元推理文庫)」がある。これもとてもおもしろかったが、「メディア・スターは最後に笑う」も負けていない。特にピアニストである主人公が魅力的である。実際にこんなやつが身近にいたら、絶対むかつくと思うが、そこは小説の中のことなので格好良くて許せてしまう。
- 水原氏の作品は、これ以外では「サウスポー・キラー」しか読んでいないが、すでに文庫になっている「黒と白の殺意」にも興味が出てきた。追いかける作家が、またひとり増えてしまったということか。
- 作者: 水原秀策
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2009/07/04
- メディア: 文庫
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