悩む
- 読んでいる間は、どのようなラストが待っているのか、と思っていた。なるほどこういうラストか。ハッピーエンドとはいえない。自分が望んでいたラストでもない。しかし、それならばどういうラストを期待していたのかといえば、正直なところ「わからない」というのが本音である。登場人物たちと同じように、どのように事件を集結させるのが正しいのかということに悩んでいたのだ。
- この物語はミステリあるいはサスペンスの体裁を取っている。しかし、それだけの物語ではない。作者は、物語を楽しませながら、少年犯罪や少年法について読者に考えさせようとしているのだと思う。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/05/24
- メディア: 文庫
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