後悔先に立たず

  • いつも新刊本を購入している三省堂書店京都駅店での話し。
  • 実業之日本社では、単行本とノベルス(新書)の中間のような形態で、「Jノベル・コレクション」を刊行している。これまでに、「アコギなのかリッパなのか/畠中恵」や「砂漠/伊坂幸太郎」など、かつて同社から単行本として出版されたものがリメイクされている。実業之日本社には文庫がないためなのだと思うが、それなら素直に(?)ノベルス(ジョイ・ノベルス)で出してくれれば良いとも思う。サイズ的にノベルスよりも大きいせいか、値段も高めだし。
  • このJノベル・コレクションから8月に、最近はまりまくりの近藤史恵氏作「演じられた白い夜」が刊行されていた。これは10年以上前に出版された作品で、すでに手に入らない状態となっていたものである。そういう作品を中途半端な形態(失礼)とはいえ復刊してもらえるのは、ファンとしてうれしい限りだが、ちょっと割高な気がして購入を躊躇していた。
  • で、この「演じられた白い夜」は、今週の月曜日の時点では、同書店のノベルスコーナーでまだ平積みされていて、選びたい放題だったのだが、昨日(水曜日)は平積みからは姿を消し、1冊がノベルスの棚に刺さった状態となっていた。余談だが、なぜ「刺さった状態」などという表現を使うかといえば、サイズが普通のノベルスよりも大きいため、背表紙が他の本より出っ張っていたためである。
  • きれいな本を選びたかったのに、と後悔しても後の祭り。まさしく、後悔先に立たず。やはり、本との出会いは一期一会。本は買えるときに買っておかなければいけない、というお話でした。