日本語は難しい

  • 「空の中/有川浩(角川文庫)」を読了。終盤にさしかかって気がついたのは、文章のテンションがすごく高いのではないかということである。登場人物のテンションは高い人・低い人それぞれだが、地の文のテンションがものすごく高いように感じた。これは当然作者のテンションが高いということなのだと思うが、「図書館シリーズ」では感じなかったことなのでちょっと新鮮であった。これもラノベ的ということなのだろうか?
  • 昨日の日記に書いた「賢い(さとい)」は間違い。正しくは「賢しい(さかしい)」。そういえば「小賢しい」と同じ使い方なのだが、「小」をつけないのはあまり目にしたことがない。辞書を調べてみると、「かしこい」「利口」という意味と「小利口でなまいき」「こざかしい」という意味の両方があるようだ。「空の中」ではおそらく後者の意味で使われていたと思われる。
  • それにしても日本語は難しい。「小」をつけなくても、「賢しい」には「小賢しい」と同じ意味があるというのだから。でもそれでは「小賢しい」の立場がないような…。


空の中 (角川文庫)

空の中 (角川文庫)