日本語は難しい
- 「空の中/有川浩(角川文庫)」を読了。終盤にさしかかって気がついたのは、文章のテンションがすごく高いのではないかということである。登場人物のテンションは高い人・低い人それぞれだが、地の文のテンションがものすごく高いように感じた。これは当然作者のテンションが高いということなのだと思うが、「図書館シリーズ」では感じなかったことなのでちょっと新鮮であった。これもラノベ的ということなのだろうか?
- 昨日の日記に書いた「賢い(さとい)」は間違い。正しくは「賢しい(さかしい)」。そういえば「小賢しい」と同じ使い方なのだが、「小」をつけないのはあまり目にしたことがない。辞書を調べてみると、「かしこい」「利口」という意味と「小利口でなまいき」「こざかしい」という意味の両方があるようだ。「空の中」ではおそらく後者の意味で使われていたと思われる。
- それにしても日本語は難しい。「小」をつけなくても、「賢しい」には「小賢しい」と同じ意味があるというのだから。でもそれでは「小賢しい」の立場がないような…。
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/06/25
- メディア: 文庫
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