岩波文庫

  • 岩波文庫から刊行されたはずの「江戸川乱歩短篇集」が書店で見つからない。と言っても、1軒しか探していないのだけれど。私自身も驚いたが、岩波文庫江戸川乱歩が入るというのは大きな話題になっているようで、いろいろな方のブログで取り上げられている。記念に購入するという方も多いようだ。かくいう私も、購入しようと思っている。
  • そんなわけで、ここ何日かは書店を訪れるたびにいつもは行かない岩波文庫の棚に向かう。岩波文庫といえば、学生の頃にいわゆる純文学の古典ものを読む際に何冊か購入したくらいなのだが(覚えているのはゲーテの「ファウスト」。もしかしたら、夏目漱石あたりもそうかもしれない)、記憶にある岩波文庫とどうも感じが違う。そうか、普通(というのもおかしいが)のカバーになっている!パラフィン紙をかけなくなったのか!岩波文庫といえばパラフィン紙というイメージがあったのでちょっとびっくりした。
  • 岩波書店のサイトで調べてみると、今のようなカバーをかけ始めたのは1983年5月のフェアからで、書店に並んでいるすべての岩波文庫にカバーがかかっている状態になったのは、たかだか10年前のことらしい。また、カバーをはずせば、1927年の創刊以来変わっていない表紙が見られるとのことである。
  • それにしても、これだけしょっちゅう書店に行っているにもかかわらず、岩波文庫のカバーに気がつかないとはどういうことか?エンターテインメントの小説ばかり読んでいるという証拠なんだろうな。