共通点

  • 「小説以外/恩田陸新潮文庫)」を読了。タイトルの通り、恩田陸が書いた小説以外の文章を集めたものである。読む前はエッセイ集かと思っていたが、他の小説の解説文も多く含まれていることもあり、読後はそういう印象は少ない。「小説以外」を読んで、恩田陸と自分自身との共通点にいくつか気がついた。個々にはどれも知っていたのだが、本人に語られることによって認識を新たにしたという次第である。
  • 共通点その1は、年齢が近いということ。生まれた年が1年しか違わない。恩田陸の方が1歳年下である。小学生時代に、NHK少年ドラマシリーズにはまっていたことも一緒。社会に出た年もあちらが1年後のようだが、私のときと同じように「新人類」と呼ばれたようである。この「新人類」という呼び方(世代のくくり方・分類の仕方)は、もちろんほめ言葉ではないのだが、ガンダムニュータイプのようで、個人的にはあまり嫌いでなかった。
  • 共通点その2は、学部は違うが出身大学が同じであるということ。学生数が多いので、希少価値があるわけではないが、3年間は同じキャンパスにいたということになる。もしかしたらどこかですれ違っていたかもしれない。
  • 共通点その3は、ビール党であるということ。私も宴席の初めから終わりまでビールで通すことができる。宴席では他の参加者が「まだビールでいいですか?」というようなことを言ってくれるが、「ずっとビールでいいんだよ」といつも思っているくらいだ。でも最近はビール以外もいけるみたいですね>恩田さん。
  • 共通点その4は、読んだ本の内容を覚えていないということ。これはさびしい共通点。目下の自分の悩みでもある。再読を新鮮な気持ちでできるのかもしれないが、読みたい本が多いのでまったくこのメリットを生かせないでいる。
  • 共通点は以上である。大したものでなくて恐縮である。今月は角川文庫から「ユージニア」が刊行される。北陸の地方都市が舞台ということは、恩田陸が少女時代に一時暮らしたあそこかな?こちらも今から楽しみである。


小説以外 (新潮文庫)

小説以外 (新潮文庫)