うぉん

• 「ベルカ、吠えないのか？／古川日出男（文春文庫）」を読了。おもしろかった。おもしろかったのだけれど、感想を述べにくい作品である。疾走間のある文章は相変わらず。人間の醜さにあきれ、イヌの気高さに感心した。

• ところで、「ベルカ、吠えないのか？」は、2006年版の「このミステリーがすごい！」の第7位にランクインしているが、これってミステリか？「このミス」は広義のミステリが対象だから良いのか？もちろん、良質のエンターテインメントであることは間違いないので、どうこういう問題ではない。「このミス」の懐の深さなのかもしれない。

ベルカ、吠えないのか? (文春文庫)