装丁のはなし

  • すっかりペースが落ちてしまった今週の読書だが、その中から1冊をピックアップしてみたい。といっても、内容についてではない。装丁である。
  • 統一感のある装丁も全集ならば悪くはない。しかし、やはり装丁というものは、その本の内容を映し出すべきだと思う。「赤×ピンク」「推定少女」は、元本の装丁を知らなかったので、内容と装丁のアンマッチに特に気がつかなかった。「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」は、富士見ミステリー文庫版で読んでいたので、角川文庫版を気にしなかった。が、「少女七竈と七人の可愛そうな大人」は単行本版の装丁を知っていただけに、文庫版の装丁が、内容とまったく合っていないことが気になって仕方がない。どうせならば、単行本と同じイラストにしてもらった方が、ずっと良いと思う。
  • ちなみに単行本版の書影は↓。

少女七竈と七人の可愛そうな大人

  • 文庫版は↓。

少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫)

  • 9月には、「GOSICK ゴシック」が角川文庫に入るらしい。この流れでいくと、「Sakuraba Kazuki Collection」の1冊となるのだろうか。富士見ミステリー文庫版と同じ装丁にすべきとは思わないが、それなりに内容を映し出したものであってほしい。そうなれば、このシリーズは未読なので、角川文庫版で読んでみても良いかと思う。そうならなければ、富士見ミステリー文庫版でいつか読もう。いい年をしたおっさんではあるが、ラノベを買うのを特に恥ずかしく思ったりしないから。