少年探偵シリーズ

  • 前回の日記に書いたように、「江戸川乱歩・少年探偵シリーズ」の続刊に備えて、せっせと読み進めている。現時点で昨年11月に刊行された6冊のうち、「怪人二十面相」「少年探偵団」「妖怪博士」「大金塊」「青銅の魔人」の5冊を読了した。
  • この5冊は、発表された順に読んだことになるのだが、5冊目の「青銅の魔人」で気になる箇所があった。それは、明智小五郎怪人二十面相に対する言葉の中に、前作の「大金塊」から結構時間がたっていることをにおわせるものがあったことだ。
  • 調べてみると、確かに「大金塊」と「青銅の魔人」には、発表(雑誌連載)に10年の間があることがわかった。これをふまえての名探偵の発言だったのだろうか?でもそうだとすると、もっと疑問がわいてくる。それなりの時間がたっているのに、小林少年や明智小五郎はまったく年をとっていないではないか!現実の時間通りに年をとれば、小林青年ではないか!
  • 小説ではこのようなことはよくあることなので、別に気にするわけではないが、やはり発表された順に読む方が良いかもしれない。というわけで、残り1冊の未読の「サーカスの怪人」は、しばらく寝かせることにした。これは、昨年刊行時は6冊目という扱いだが、かつてポプラ社から出た際には15冊目になっているのである。なので、3月以降に刊行される作品でもう少し間を埋めてから読みたいと思う。