時代小説

  • 時代小説は苦手だと思っていた。なぜだろう?よくよく自分の読書暦を思い出してみても、それほど読んだわけでもないのに。
  • 時代小説で初めておもしろいと思ったのは「船宿たき川捕物暦/樋口有介」。これはおもしろかった。江戸の世界に行ってみたくなったくらいだった。これの続編がそろそろ出るようなので、こちらも楽しみだ。といっても、文庫になるまで買わないけどね、たぶん。
  • それが最近になって、時代小説をたくさん(あくまで自分比)読んでいる。近藤史恵氏の「猿若町捕物帳」を2冊読んだし、今は宮部みゆき氏の「ぼんくら」を読んでいる。とりあえず、これらの作品はおもしろい。やはり自分の好きな書き手が書いた作品ならば、時代小説でも関係ないのかもしれない。
  • ところで、時代小説の定義が自分の中で曖昧だったので調べてみた。Wikipediaによれば、

一般に歴史小説との境界は曖昧であるが、過去の時代背景を借りて物語を展開するのが時代小説であり、歴史小説は歴史上の人物や事件をあつかい、その核心にせまる小説である。

  • つまり、「銭形平次」や「鬼平犯科帳」は時代小説で、「徳川家康」は歴史小説となるそうである。でも、テレビドラマになるとどちらも時代劇になってしまう。これはちょっと不思議だ。